認定NPO法人キーパーソン21

活動ダイアリー わくわくエンジン®ブログ

株式会社エヌアセット×川崎市立平中学校

2016.11.30

企業人・企業

2016年11月16日、昨年に引き続き川崎市立平中学校において、株式会社エヌアセットの社長および社員6名の皆様にご参加いただき、1年生3クラス計113名に「おもしろい仕事人がやってくる!」「すきなものビンゴ&お仕事マップ」のプログラムを届けました。

 

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「おもしろい仕事人がやってくる!」で、宮川社長登壇!

 

当日午前中は、株式会社エヌアセットの宮川恒雄社長が「おもしろい仕事人」として約50分間お話しくださいました。

スクリーンに、俳優の竹野内豊さん、西島秀俊さん、お笑い芸人の矢部浩之さんなどの写真が次々と映し出されると、当日の主役である1年生は大いに盛り上がりました。最後に宮川社長がスクリーンに浮かび、これまで映された全員には45歳男性という共通点のあることが明かされると、会場はどっと沸き立ちます。見た目ではひとの年齢は判りづらい一方で、ひとそれぞれの苦労の程が顔にでてくるかもしれないとのお話がありました。

 

関西で生まれ育ち、サッカー少年であったご自身を振り返って宮川社長は、「サッカーは親にやれって言われて始めた」もので小学校時代は「周りの人たちに気を遣って」空気を読み過ぎていたと語ります。小学校の時にやっていたからという理由で中学・高校でもサッカーのゴールキーパーを続け、今でも連絡を取り合い遊んだりする仲間ができた一方、中学生当時を振り返って思うことは、高校を選ぶときに「自分の学力で行ける偏差値の最も高い学校…もう、それだけ」が判断基準になっていたことへの後悔だそうです。

大学進学も神戸への強いあこがれで場所を決め、学部選択は大事にせず、「勉強なんかせずに遊んでばかり」でしたが、大学時代にも素敵な仲間との出会いを得て「大人になったら一緒に会社作ろうぜ」と夜な夜な熱く語っていた宮川青年。大学卒業後は、「自分でビジネスをやるなら、いろんなことを学べそう」と総合商社に職を得ました。人気就職ランキングで上位の商社は、まさに希望を満たすものでした。

 

その就職先の商社で「人生の師匠との出会い」があり、そこで「人生はゴールから考える」「ギブ&ギブ&テイク」「変えることができるのは自分だけ」という教訓を学んだとのお話に、生徒の皆さんも真剣に聞き入っていきます。

将来自分はどうなっていたいか、そのために今どうすればいいのかを考えること。1回や2回与えたくらいで何かをもらえると思ってはダメで、相手が与えたくなるくらいまで与えていくこと。相手が変わることを求めるのではなく、自分が何かを変えること。大人になってようやくそのように人生について思いを巡らすようになったと宮川社長は熱く語ってくださいました。

 

人生の師匠と仰ぐ会社の先輩の退社と共に自身も退社し、先輩が設立した会社に加わったものの、リーマンショックのときに会社は倒産。それを機に現在のエヌアセットを設立しました。

ここまで、ひとのつながりが自分を成長させてくれることを強調してくださった宮川社長のお話は、さらにご自身が設立した不動産会社、株式会社エヌアセットのお話に移っていきます。地域に移り住んでくるひとたちにとって、最初に出会うマチのひとである不動産屋さんは大事な役割を持っています。土地や家、店舗を探しているひとのお手伝いをするという一般的な不動産業としての仕事に加えて、街を元気に、魅力的にしていくという重要な役割が株式会社エヌアセットにはあると宮川社長。「街が元気に魅力的になるとひとがどんどん増える、ひとが増えると会社や店舗も増える、魅力的な街はみんなをハッピーにする」とのお話には、生徒の皆さんも強く感じるところがあるようでした。
今回、協賛いただいた株式会社エヌアセットには「ワクワク広報室」という部署があり、地元の街をげんきにすることを目的としたさまざまな活動を行っています。ここで「ワクワク広報室」室長の松田さんが、株式会社エヌアセットが目指している『”ひと”と共に、”地域”と共に、そして”ワクワク”と共に成長』して行くための具体的な活動をいくつかご紹介くださいました。地域の農家がつくった野菜の直販や、地域情報の紹介、フットサルや野球といったスポーツ大会の協賛など、多岐にわたる活動は生徒の皆さんにとってもなじみのあるもののようで、「知ってる、知ってる!」という声や大きくうなづく姿がそこかしこに見受けられました。

 

最後に宮川社長はご自身の人生を振り返って、「もし今の自分が平中学校の皆さんと同じくらいの年齢だったとしたら、是非伝えたいことが3つある」とお話になりました。
一つは「ひととの出会いは大事」で、ひとと出会うことが人生の岐路で判断をくだすときの助けになっているといえること。
二つ目は「人生のことは早めに考えればなお良し」で、早いうちから自分の人生についてきちんと考えていれば、人生で多くの選択肢に であうことができるということ。
三つ目は今は全然わからなくても「今のことは必ず将来につながる」こと。
こういったことを頭の隅のどこかに置いておいて欲しいという宮川社長の熱い想いが、平中学校の1年生に届けられました。

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「すきなものビンゴ&お仕事マップ」では事前研修を実施。当日も大成功でした!

 

「すきなものビンゴ&お仕事マップ」を川崎市立平中学校を実施するにあたって、株式会社エヌアセットの社員の皆様は事前に研修を行い、当日実施するプログラムの子ども役として体験いただきました。子どもの視点からプログラムを感じていただくことで、実は大人自身にも新たな気づきのアンテナが立つことを実感していただくことができました。こうした研修で「わくわくエンジン」の一端を体感していただくことで、実際に子どもたちと出会った時に、殻をやぶった大人として接することができることから、効果の高い事前研修として参加いただく企業様からの評価をいただいています。

既によくご存じの同じ職場のお仲間同士ではあるはずなのに、「えーっ!そんなことがすきなのか!」「そんなことを考えているの!」の声があちらこちらから聞こえてきて、それぞれの意外な一面を発見した時間となりました。「すきなものビンゴ&お仕事マップ」のプログラムは、自分発見だけでなく、他者理解も深まる効果があり、教育現場でのニーズが高いキャリア教育プログラムとなっています。

 

 

プログラムについて十分にご理解いただき臨んでいただいた「すきなものビンゴ&お仕事マップ」。プログラム実施の当日は、子どもたちと社員の皆様の笑顔がはじける時間となりました!
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