認定NPO法人キーパーソン21

活動ダイアリー わくわくエンジン®ブログ

金の亡者

2008.11.29

代表朝山ブログ

ある方から、
「朝山さん、このごろ金の亡者になってますよね」
と言われた。

大人気ないとは思いつつ、むきになって、
「NPO組織とは!」
的なことを言い返してしまった。

その方は、会員ではないが、
キーパーソン21にご自身の得意分野で貢献くださっており、
感謝している。

ご自分がボランティアでやってくださっているがために、
NPOに現金はいらない、と思っておられるのか。

それとも、お金が必要であることを言うことによって、
精神性の高いキーパーソンの活動の高潔さというか、
美しさのようなものが失われるような気がしたのか。

「お金の集め方が無骨だよ」と忠告くださったのか。

現金のかからない物事はない。
家族が肩を寄せ合ってささやかな食事をするのにも
少しの現金は必要だ。

組織を運営するためには、最低限のお金が必要なのだ。

そして、社会に貢献するためには、継続的で安定的な資金が必要だ。

事務所の家賃は年間120万円、
通信費も、印刷費も交通費も、機材を買う資金も
日々、継続的に、日常的にワークをこなす事務局スタッフへの
心ばかりの賃金も必要なのだ。

因みに、総会でも伝えてあるが、
キーパーソン21の事務局スタッフは、
朝山が10万円/月
外山志穂が、6万円/月
斉藤安司が、3万円/月
をいただいているが、
ぎりぎりのところでやっている。

合計19万円(社会保障なし)で
年間の事業のすべてを支えている。
19万円で、代わりにやってくれる人がいるならぜひお願いしたい。

キーパーソン21の会員の中で誰よりボランティアをしているのは、
この事務局の3名だ。昼夜土日を問わず、
膨大な時間と労力と気持ちを使っている。

先日、「かっこいい大人ニュース」の実施に集まった大人たちが、
生徒たちから、「給料はいくら?」と質問されていた。
キーパーソン21は桁違いの薄給だな・・。申し訳ない。
NPOが今後発展するためには、
日常的に業務をこなす事務局スタッフにだけは
最低限の給料を支払えるようになって
いかなくてはならない。

この自転車操業から抜け出し、
キーパーソン21という組織の中にもっとしっかりと
お金をストックしていく必要がある。
そうして、はじめて社会貢献できる組織に成り得るのだ。

基金のようなものを作ることはできないか?

大切なのは、安定的に継続的に活動できる基盤をつくることだ。

あーあ・・。
もっとスマートに「金の亡者」などと言われることなく
キーパーソンの運営がうまくいく方法はないものか?

それとも、
「そうさ、よりよい社会の実現のためには、金の亡者にもなるのさ」
と割り切ることも必要なのかな・・・。

NPOという組織は、企業とは違う。

・はじめから、儲かるとわかってやっているのではないこと。
・資本金があって活動をスタートさせているのではないこと。
・そして、NPOのリーダーに権力があるわけでもなく、
会員の一人一人は、雇用関係や権力による支配などによって動くのではなく、
そのNPOの理念や活動目的、実現したい社会のあり方などに共感する者たちが、
自らの意思によって自発的に動く一人一人が独立した個人の集まりであること。

一人一人は、素晴らしい力をもっていて、
それぞれの力をそれぞれが発揮することによって、
NPO組織の総力となって、
一人では解決できない課題を皆で解決していくことができるのだ。

NPOの中のリーダーは、そんな想いをもった人たちをつなぎ合わせて、
活動できる状態をつくっていく。

お金は、目的ではない。
しかし、よりよい社会の実現ために必要なものなのだ。

NPOの運営とは本当に難しい。

私たちの活動にご協力ください。

あなたに合った形で
キーパーソン21の活動をご支援ください。
個人や法人として関わる方法だけでなく、
活動へのご寄付も受け付けております。

詳しく見る

キーパーソン21の最新情報をチェックする

メルマガに登録する