認定NPO法人キーパーソン21

活動ダイアリー わくわくエンジン®ブログ

いわき生徒会長サミット

2014.12.31

活動あれこれ

■実施日:2014 年 10 月 13 日~18 日
■対象:福島県いわき市 いわき生徒会長サミット中学 3 年生 8 名
■ 実施プログラム:いわき生徒会長サミット スイス・スカラーシップ・プログラム
■ 協賛:ノバルティスファーマ株式会社
■ 主催:認定 NPO 法人キーパーソン 21


十数年後、現在の中学生の多くが、今はない新しい仕事に就いているだろうと言われてい
ます。これからの時代は、新しい発想を持ち、柔軟な考えを取り入れ、創造性を持った人材
が評価され社会から求められていくのだと思います。
しかし、現代の日本の子どもたちはどうでしょうか。「こうあるべき」と行動を抑制され
がちで、新しい発想が閉ざされ、本来の元気を奪われ、目の前の大人以上の存在になりにく
い環境や不安の中で育っています。
12 歳~15 歳の中学生は、あと数年もすれば、自分の将来の進路を決め、社会に旅立って
いきます。日本の教育の閉塞感を打破し、子どもたちが主体的に未来を考え行動するための
教育機会を提供することこそ、今、私たち大人が最優先で取り組むべき課題ではないでしょ
うか。そしてその先には、グローバル社会で活躍し、未来の日本を担う次世代のリーダーを
育成していく必要があるのです。
2011 年の東日本大震災で被災し、多感な成長期に苦難に遭遇したいわき市の子どもたち
には、未来を切り開き創っていく力があると信じています。
今回のいわき市とのご縁の中で、企業、教育委員会、学校、保護者、地域の皆様と連携し、
子どもたちが日本で、そして世界で活躍する人材へと成長する可能性に期待し、グローバル
なキャリア教育機会を提供したいという考えから、この度いわき市教育委員会「いわき生徒
会長サミット」在籍の中学生を対象にした海外視察プロジェクトを企画しました。

~いわき生徒会サミット・スイス・スカラーシップ・プログラム~

生徒たちは、現地の学校で中学生と交流すること、国連、赤十字、日本政府代表部、そして
ノバルティスグローバル本社を訪問し、震災の支援に対するお礼と福島の今の状況を自分
の言葉で伝えることを訪問の目的として、今回のプログラムに取り組みました。
最初に国連を訪問。国連では、英語で職員の方から説明をいただきながら見学しました。国
連の中にはたくさんの会議室があるのですが、その中でも生徒たちが一番感動したのは、軍
縮について話し合うための会議室。4つの壁面と天井には恐ろしいほどの迫力の壁画が描
かれており、平和について考えさせられます。
職員の方が「もし、福島で何か困ったことがあったら、国連に連絡をください」という言葉
をかけてくださり、“遠い存在”だった国連をとても身近な存在に感じる経験もしました。
百聞は一見にしかず、一歩を踏み出して自分で見て、聞いて、確認してみることの大切さに
気づきました。
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(国連にて)
国連に隣接する赤十字を訪問。
福島の震災のことも紹介されていました。世界には貧困、紛争で傷つき苦しんでいる人たち
がたくさんいることを目の当たりにして、生徒たちの心は揺さぶられていたようです。
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現地の中学校を訪問。初めは緊張していた生徒たちでしたが、学校をあげての大歓迎を受け、
子ども同士あっという間に仲良くなっていました。準備してきたフランス語でのプレゼン
も見事に成功させました。あらためて子どもたちの無限大の可能性を感じさせられました。
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(スイスの中学校にて)
ノバルティスグローバル本社訪問。ノバルティススイス代表をはじめとする社員の皆様の
前でいわき市の状況と今回の素晴らしい経験へのお礼を英語で伝えしました。
英語でプレゼンするために、生徒たちは何週間も前から練習を重ねて来たわけですが、大き
なプレッシャーの中、ある一人の生徒のプレゼンが途中でピタッと止まってしまいました。
しばらく沈黙が流れその場にいた皆が固唾を飲んで待つという状況だったのですが、その
生徒は、緊張で消えてしまいそうなほど身体を震わせながら、ポケットに潜ませていたメモ
をそっと開いて確認すると、またポケットにしまって、読まずに堂々とプレゼンをやりきり
ました。
終わった時には、涙・涙の大喝采となりました!その生徒は、「もうどんなことがあっても、
この経験をしたのだから、何も恐くない!」と話してくれました。
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(ノバルティスグローバル本社にて)
そして、最終日。生徒たち8名は、スイス滞在 1 週間での気づきや思いを伝えるプレゼンを
してくれました。その思いとは、「チームや仲間の大切さ」「正しい情報を伝えることの大切
さ」そして、こんな声もありました。
「あんな風に英語が話せたらかっこいいなあ。受験が終わったら、絶対英会話を習う!」
「国連、赤十字を見学して、世界には日本よりもっと深刻な問題に悩んでいるところがあ
ることがわかった。大学へ進学したら、一日でも多く世界を見て回れるようにアルバイト
をしてお金をためたいと思います。」
「僕らが 20 歳になった時に、また会ってください。その日までがんばります。」
今回のプログラムに参加した8名が、いずれ、いわき市のリーダーとして、そして日本の
リーダーとして、グローバル社会に貢献する人へと成長していくことを確信しました。
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(感動の涙で最後のプレゼン)

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